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『玉人/宮城谷昌光』は解説の宮部みゆきさんが仕事しすぎw

投稿日 2013/03/11 12:07
文字数 890文字
所要時間 01分54秒
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『玉人/宮城谷昌光』読み終えましたー。
前半の感想は前回記事をご覧下され。

前半はエロエロな部分も多かったこちらの小説ですが(まぁ中国古典歴史ものは北方謙三さんしかり宮城谷さんしかり、必ずそういう描写を含むものです)、後半はどちらかといえば女性の強さ・愛らしさ・気高さを目立たせたものも多く、また推理小説っぽい謎解き要素を加えたものが多いです。
特に、3つめの「風と白猿」や4つめの「桃中図」はその要素が強めです。

前回記事では春秋戦国物なんて書いてしまいましたが、こちらの作品、後半に収められているものは紀元後のものも多くありました。早とちりすみません。

玉人を読んで結局なにが一番素晴らしかったかといえば、宮城谷さんには失礼ながら、宮部みゆきさんによる解説ですわ。これは文庫版にしかおさめられてないかも?

宮部みゆきさんは、長編小説をお見合い結婚、短編小説を情熱的な恋愛と例えます。
長編小説は書いているうちにどんどんと自分が思っていたものと違った顔をみせること、編集者という仲人さんが持ってくる話であることなどなど、楽しくたとえて書いてくれております。
それにくらべ、短編小説は作家個人の思い切った情熱を短い中にこれでもかとぶち込んで、自分色に染め上げて描き上げる、作家の色が強く出るものだと。

私自身、短編小説を読む方が好きですねー。
O・ヘンリーはもちろんのこと、短編小説の最高傑作といえばやはり江戸川乱歩傑作選。これに勝るものはないですわ。たった数十ページでなんど予想を裏切った展開をみせてくれることか。文庫本なら新品でも数百円ですから、ぜひぜひ電車のお供につかってください。

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)

宮城谷さんの短編としては、『長城のかげ』のような、有名な中心となる人物(この場合は劉邦)のサブキャラのストーリーを書くカタチのものがおもしろいですねぇ。またこのブログで紹介できたらと思っています。

玉人の感想を書いているのか、短編小説について語ったのか、いまいちわかりませんが、ひとまずこれにて。

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