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『玉人/宮城谷昌光』がエロ過ぎて電車で勃起する

投稿日 2013/03/06 10:36
文字数 778文字
所要時間 01分40秒
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――女あり、玉のごとし(p.22)

『玉人/宮城谷昌光』は春秋・戦国時代を中心に、美女の物語を収めた短篇集。
それぞれ表題は「雨」「指」「風と白猿」「桃中図」「歳月」「玉人」である。

いま、「風と白猿」の中程まで読み終えている。短篇集は電車の空き時間に少しづつ読んでも、話を簡単に思い出せる程度の長さであるのがありがたい。むしろ初めから読みなおしても問題ない長さだ。
私は小説を読む際は一気に浸りきって登場人物と情景を頭に浮かべ、相関図を作りながら読み込みたいタイプなので、面白い小説ほど電車などの空き時間に読むのは気が引けてしまう。どうせなら腰を落ち着けて読みたい。

「雨」は亡命中に出会った美女との話。割愛。
問題はコイツ。「指」。

ひたすらに官能描写。指とは、主人公である男性の「指」を指している。女を喜ばせる点で神がかっているといわれるほどの「指」である。
女を史上最高のもの、最も美しいものとする主人公は、とにかく女に「触れない」。
触れるか触れないかの絶妙な位置で、女体を撫でるのである。その触れていない指と女体の間にこそ「神」が宿るのである。

うん、アダムタッチだね(身も蓋もない)

官僚的な権力の奪い合い、抗争に巻き込まれながらも、自分が心血を注ぐ愛の対象である女達をなんとか各地域に逃し、会いに行っては愛し抜く。
最終的に三人の女を愛し続ける。

その三人の最後のセリフが短編の最後の一節である。

「先主は聖人でした」

女を悦ばす天才であれば、神になれる。
同時に、この小説がエロすぎて、すっかり読者は賢者にされそうになる。

兎にも角にも、電車で読むことはオススメしない。
また残り4編も読み終えたら記事を書きたいと思う。

玉人 (新潮文庫)
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